RX-8 ナノグラスコート

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RX-8にナノグラスコートのボディーコーティングと同じくアルミホイールにコーティング。そしてレンズリフォーマーの施工です。上段の写真が施工後、下段が施工前です。オーナー様の希望でRX-8の愛車へのこだわりをHPで伝えてもらいたいということでご指名していただきました。

オーナ様からのご提案文

ロータリーエンジン車のRX-7は、FD・FCそれぞれ施工事例を紹介しましたが、今回は初登場の、RX-8です。生産中止から2年が経ち、RX-8の新車が買えないということから、中古のRX-8の購入を躊躇っている方の不安が少しでもなくなればと、お客様の事例を紹介させていただきます。

 幼い頃よりスポーツカーが好きで、それが高じて技術系の仕事に就かれたお客様は、長年の夢であったロータリーエンジン車・マツダRX-8(前期型ベースグレード、平成15年9月式、16インチ、8.4万キロ、39.8万円、シルバー)を中古で買われました。インチアップやローダウンではなく、見事なまでの純正仕様でした。実車を見せていただき、「純正はやはり良い。これならハデハデではなく私も乗ってみたい」と素直に感じました。

 エンジンや駆動系を優先的に整備されてきたこともあり、車両の素性は非常に良好でした。その整備の仕上げとして経年劣化した外観が新車当時の雰囲気に近づけてほしい、との御依頼でした。前オーナー様の管理が良かったため、幸い全塗装する必要はありませんでした。車体とホイールの磨きとガラスコーティング、ヘッドライト磨き、今までのワックスが白く固まり目詰まりした黒色樹脂の洗浄・艶だしを行いました。

 お客様は、購入時に燃焼室の室差や前後のローター差が少ないことに着目し、圧縮比が回復することを確信されていました。燃料ラインや燃焼室のカーボンクリーンを施工したり、カーボンをゆっくりと剥離する遅効性エンジンオイル添加剤を添加したりしてきました。使用エンジンオイルは、入手性が高く手頃な量り売りの、鉱物油10W-30です。

 アクセルをふかさずにエンジン回転数2000~3000回転になるような運転(フィードバックゾーンでの走行 理論空燃比 14.7:1)を心がけてこられました。その甲斐あって、計測の結果、車両を買われたときより圧縮比(新車時の圧縮比は10、限界圧縮比は6.8)が改善していました。キャブレター車の時代と違い、エンジンを高回転で回す必要は全くありません。下記の通り、実際に圧縮比が回復しました。

【購入時】(測定日 平成24年7月14日  走行 83700km マツダ店舗にて)
 フロントローター:8.1 8.1 8.1(kpa)250rpm
 リアローター  :8.1 8.2 8.3(kpa)250rpm
【現在値】(測定日 平成26年5月18日  走行 86600km マツダ店舗にて)
 フロントローター:9.1 9.2 9.3(kpa)250rpm
 リアローター  :8.5 8.6 8.5(kpa)250rpm

 今後は、前後のローター差を意識しリアローターの圧縮比の変化を注視していきたいとのことでした。代わる代わる3つの部屋が燃焼室となるローター表面や、アペックスシールの取付溝に蓄積したカーボンが、今以上に取り除かれれば、カーボンロックと呼ばれる状態を大幅に遠ざけることができますね。

 16インチのベースグレード・5速マニュアルトランスミッションを選択されたのは、快適な街乗りとシフトチェンジの楽しさを両立させるためです。タイヤは、元からのサイズである225/55R16というスポーツタイヤではなく、あえて、205/60R16という中古タイヤに変更してあります。タイヤ選択のバリエーションが広がり、タイヤ交換コストも大幅軽減できています。純正と比較して外径は1ミリほどしか変わらず、腹を擦ることなく最低地上高を確保できています。また、純正ホイールのため、タイヤが引っ込んだ感じもありません。まさしく、大人仕様です。

 変更後のタイヤを見せていただきましたが、溝の深さやゴムの柔らかさも十分ですし、均一に磨り減っており、丁寧な運転を心がけられてきたことが窺い知れます。RX-8は前後の重量バランスがほぼ均一なFRです。今のところアライメント調整の必要はありませんでした。

 お客様が日常的に運転される環境では、205/60R16のタイヤで高速道路やバイパスを流れに乗った運転をしても、追い越しや合流、登坂時の加速性能や走行安定性に問題がないとのことです。実際、お客様のRX-8を試走させて頂きましたが、マイナス面は垣間見えませんでした。タイヤだけでなく、バッテリーも割安な再生バッテリーに交換されています。純正よりも容量を大きくしてあり、短時間でエンジンが掛かり非常に良好です。トルクも十分にあり発進加速は良好です。激しいスポーツ走行をしないのであれば、普段使いでスポーカーそのものの走りを十分に堪能できます。

 諸所の事情でRX-8のナンバーを切り、静態保存されている方も多いことでしょう。RX-8の後継車が無いという先が見えない中、様々な工夫をされているお客様の例を参考に動態保存していくことで、次期RX-8への希望が見出せるといいですね。

 世界で唯一、日本だけが量産という形で実用化に成功した貴重なロータリーエンジンですから、技術の継承のためにも、ロータリーエンジンに対する理不尽な扱いや誤解・偏見が無くなり、一台でも多くのRX-8やRX-7に、良好な状態で走ってもらいたいですね。

 この度は、遠方よりのお越しをありがとうございました。

 またさまざまなご提案、誠にありがとうございます。