蓮池薫氏の話を聞く

 8月7日「絆と夢を求めてー翻弄された運命のなかで」と題して蓮池さんの講演会がありました。

 以前、横田めぐみさんのご両親を中心とした、集会にも行ったことがありますが、このたびの蓮池さんの話は、事実であり、当事者であるから、とっても分りやすいといか、重いというか、集中が途絶えなかったといいますか・・・、もっと聞きたい気持ちになりました。

 拉致されて、着いた陸地は別世界、家々の灯りは薄暗く、ロシア製の車が走っていた。ここは、日本ではないとすぐに分った。帰りたいと訴え続けたが聞き入れてもらえず、数ヵ月後、もうここで暮らして行くしかない・・・。今まで当たり前にあった家族との絆がこのような形で断ち切れてしまった。

 結婚して、子供が生まれて、この子たちの成長に夢を持つようになったが、それには親として、この国で暮らしていけるように、子供たちを育てなければならない・・・。心の底では、「私たち家族は、日本人だ~」と叫びたくなる思いを、夫婦で押し殺して、子育てをする自分。言い知れぬ、心痛があったと察しました。

 北での生活が24年の長きに渡った、ある日、日本に一時帰国の話が舞い込んだ。子供達には、2週間ばかり旅行に行ってくると言って出てきた。

 日本に来て、その2週間が過ぎようとしていた、子供の事を考えると帰るかどうすごく迷ったそうです。奥さんは、母親として、子供が残ってるから北に帰ると言いましたが、説得して日本に残ることを決意しました。この時点で、子供を返してくれるかどうかは、掛けのようなものだったと語りました。

 私は、涙がでました。私も母親だから、子供のいる国に帰ると強く思うでしょう。でも、夫を信じて、政府を信じて、時間はかかったが、子供達は帰ってきた。本当に良かったと思いました。

 蓮池さんは、「私たちは、北に拉致されましたが、いろいろな出来事も相まって、運が良く帰ってこれました。今は、親・兄弟そして子供との絆を取り戻し、家族が希望をもって、生活しています。」と言っていました。本当に、生きることに必死の人生で、大変なめに合いながらも、耐え忍んだことを伺い知ることが出来ました。

 話してくれて、ありがとうございました。

 

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