行商映画「てんびんの詩」を見る

 近江商人の行商の話を映画化した「てんびんの詩」という社員研修向けの映画を見ました。

 この映画は、20年ほど前に、マイカルグループが社員研修の為に製作した映画で、ちょっと古いと言えばそうなのですが、商人としての心の持ち方は、今も昔も変わってない・・・、そんな素朴な映画です。

 時代は、大正13年、旧制小学校を卒業して13歳、ほとんどの子供が、就職(奉公)に出た時代です。主人公の大作は、大きな商家の長男ですが、父から後継ぎと認められるには、鍋ふたを売って来いと、いきなり言い渡されます。

 学校を卒業した次の日から、家の中で奉公人と同じ暮らしが始まりました。天秤棒に、鍋ふたをかついで、知ってる家や、親戚に行って「鍋ふた、買って」と頼みますが、だれも買いません。

 今まで、自分に親切にしてくれた大人が、「なんで、鍋ふたみたいなもんでも、俺から買わないのか・・・」大人たちは、大作に「商売はな~、知ってる人を頼ったら、いけん~」と説教をすると、「うるさい・・・、こんな家、二度と来るか・・・」と、怒って帰る始末。

 毎日、大作を送り出す母親とお祖母さんや姉弟達も、はらはらドキドキで、大作を見守ります。そんな、行商の姿が、90分間の映画にまとめられています。

 でも、この映画、最後に鍋ふたが売れたシーンで、金銭の授受が無かったことが、私には、腑に落ちませんでした。集金までが商売です。初取引で、掛け売りじゃ通りません。

 全体の感想としては、母親の愛のある厳しさが今とは違う。私も、子供が就職したら、子供のお客さん1号には、絶対になりません。

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